1.12 地図の圧縮

 ここでの圧縮は、数値地図CD-ROM(標高)または自作標高データのみを対象にしています。
 解説本の地図、山旅倶楽部、スカイビュースケープ、SRTM、USGS−DRGなどはすべて高圧縮してありますので、ここでの圧縮は意味が無いばかりか、サイズが大きくなってしまいます。

 モバイルPCやノートパソコンなどで使用するために、地図を圧縮してHDに保存することができます。圧縮範囲は地図全体のほかに部分的にも可能ですので、必要な部分だけを取り出せます。

 さらに、CD-ROMの数値地図などを圧縮してHDに転送すれば、表示速度が大幅に向上する利点もあります。これは数値地図を単にHDに転送するよりも効果があります。圧縮することでむだなデータが排除され、カシミールでもっとも高速に扱えるフォーマットに変換されるためです。

 3枚に分かれている50mメッシュCD-ROMを統合して圧縮することもできます。統合することで、CD-ROMを取り替える手間がなくなり、境界付近も連続して扱えます。

《注意》
メッシュファイル(.MSH)の地図は圧縮してもサイズが大きくなりますので意味がありません。また、ビットマップ(BMP)地図は圧縮できません。

 圧縮の手順は以下の通りです。

(1)圧縮したい地図を読み込む

 圧縮したい地図をカシミールに読み込みます。
 MAT形式の地図は、標高データのみが圧縮の対象になります。
 50mメッシュCD-ROMの圧縮ではあらかじめ地図を開いておく必要はありません。
(2)ウィザードに従って圧縮する
 メニューの[ファイル]-[地図の圧縮]を選択します。
 手順を示すウィザードに従って圧縮してください。

・圧縮対象

 1ページ目では、地図全体を圧縮するか指定部分にするか、50mメッシュCD-ROMを合成するか、などを設定します。
 部分を指定する場合は、2ページ目で、マウスの左クリックで、範囲の左上と右下を指定します。領域指定中は他の操作を行わないでください。
 緯度経度で指定することもできます。
 なお、実際に圧縮される範囲は、指定した領域より多少大きくなります。ブロック単位で圧縮されるためです。

 50mメッシュCD-ROMの日本I、日本II、日本IIIを結合して圧縮する場合は、4番目の[1枚以上の数値地図CD-ROM50mを圧縮]を選択してください。1枚のCD-ROMの場合も、これを使ってください。

 既存の圧縮地図にあとから購入したCD-ROM 50m数値地図を追加することも可能です。この場合は5番目を選びます。ただし、追加できる圧縮地図は4番目、5番目の方法で圧縮されている必要があります。それ以外の圧縮地図には追加できません。
 

・保存先のファイル名
 圧縮地図を保存するファイル名です。拡張子は.DCMとなります。

 保存したファイルは通常の地図と同じように扱えます。
 地図の範囲によっては数十Mから数百Mのディスクの空き容量が必要になります。
 

・ジャンプに登録する
 出力した地図をジャンプメニューに登録して、メニューから地図を切り替えられるようにします。
 メニューのタイトルを、[コメント]に書いてください。
 


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