![]()
********************* 八ヶ岳南麓・井戸掘り奮戦記 *********************
井戸を掘って八ヶ岳の伏流水を汲み上げ、これで水割りを作って飲んだら美味かろうと思い、業者に訊いたら¥25、000/mとのこと!
これでは水割り一杯がいったい幾らになるのだろうか・・・! そこで、自分で掘ってみようと思い立った。 ネット検索をしたら、上総
掘りという優れた方法の原理が分かった! シメシメとこの原理応用で試行錯誤し、到達したのが上の写真の試作第4号機である。
では、ど素人でも簡単に掘れる道具と方法を紹介しよう。この図は(殴り書きだが・・・)、拙作4号機の断面図である。
素材は全てホームセンターで入手可能なものばかりで、高価なものは何もない(そういう設計方針だから・・・)。
@ 排水用の塩ビ管(外径60mm) A @用の継ぎ手(ソケットというらしい) 下端を少しノコギリで切り取った。
B 土をそぎ取るブレード(木工用のL字金具を金ノコで切り、ヤスリで仕上げる)
C Bと同じものだが、十字に組み合わせるため、山のてっぺんからスリットを造る。
Dゴム円盤(t=2mm) E Dのサポータ(5寸釘を切った)で塩ビ管にドリルで穴をあけ、貫通させ、2液性のエポキシ樹
脂で接着する。 F塩ビ管と継ぎ手を固着するセルフタッピングネジ
で、作動原理だが、最初は直径、深さ1mほどの穴を掘り水を張って、中心にブレードを押し込み、ぐりぐりと回転させる。
土が削られて水に溶け泥濘が次第に溜まって来る。頃合いを見て引き上げ、一気に押し下げると、行き場を失った泥濘が
Dのゴム弁を開いて管中に押し上がってくる。 引き上げると、弁が閉まって泥濘は一網打尽で囚われの身になるという
わけ・・・。 泥水を捨て、水を注入して、ぐりぐり・・・・、この反復です。 で、掘り進むごとに、@をAでつないで長さを増し
て行きます。 ぐりぐり動作を楽にするため、上端の管にハンドルを付けると効率的です。
5.5mまでは実に快調に掘り上がった(50cm/hr)が、ここで感触が変わった。何か、ゴリゴリという感じが伝わってくる。
負けるものかと、がんがん作業したら、先端のブレードとゴム弁が壊れてしまった(3号機)。 塩ビ管の先に辛うじてくっつい
て上がってきたから良かったが、脱落してしまったら、一巻の終わりである。鉄製の部品が底にあったのでは水に匂いがつ
くからである。チェックしたら、塩ビ管の中に小石が入って上がってきた。 どうやら砂礫層に突き当たって、この道具では悲
しいかな、突破できないのである! 困り果てて・・・、悩んだ末に思い浮かんだのが下の写真のツール・石突き槍である。
これは、細め(16mm)の塩ビ管ソケットの先端に、テーパーリーマを取り付けた石突き槍の穂先である。これで上からドスンド
スンと突いて、石ころども砕いてやろうというわけ・・・! これが意外と巧く働いてくれた。 砕けた石ころを巧く拾い上げるには
一工夫したツールを作る必要がありそうと思ったが、穴の底に石ころが少々貯まっていても、掘り下げ作業が可能なのである。
もちろん、掘り下げスピードはがた落ち(5cm/hr)で、忍耐の要る作業ではある。
50cm掘って(合計6m)泥水を汲み上げ、一休みし、石突き槍を下ろすと、微かにチャポンと音がして、今までと感触変わった。
引き上げて見ると槍の先端の75cmほどがキレイに洗ったような顔つきで上がって来たのである。 ヤッタ〜・・・、水だ〜・・・!
で、湧水量を測ってみたら200cc/minと出た。 水割りやお茶、コーヒー程度なら充分な量である。 あとは水質検査だが、は
てどうしようか?あ、そうだ、笛(リコーダ)の仲間に水道局の男がいるから、あいつに頼んで見よう! 水質検査でOKなら、あ
とはガチャポン(鋳物製で、レバーをガチャガチャと上下して揚水する手押しポンプ)をネット販売で買って設置するだけ。 ささや
かな夢の実現の時がすぐそこまでやってきた・・・!
なぜこんなにまで頑張るのかというと、近くに名水の誉れ高い三分一湧水や女取湧水があるから、我家の庭からこれが汲めたら
凄いことだし、お隣さんの井戸を測らせてもらったら、水面は地面下5.5mだったので、あと1mだから何が何でも、ということ・・!
最後にひとこと言わせて頂きますが、大きな石に当ったら一巻の終わりです。 神のみぞ行方を知っている大博打なんです、この
もくろみは・・・。 実は、一本目の井戸は5mで岩に当たり、今回は2本目だったんです! やってみたい方はご一報を・・・。
続・井戸掘り奮戦記へ
HOME