『カシミール3D GPS応用編』の内容見本
カシミール3D GPS応用編』のなかから抜粋したものです。
図版は省略しているものがあります。

2.3 ハンディGPSの紹介

 ここではカシミール3Dとあわせて活用できる市販のGPS機器をご紹介します。
 カシミール3Dはとくに米国GARMIN社製のものと相性がよく、GPS内部に保存したデータをカシミール3D上に呼び出したり、逆にGPSに転送することができます。同社製で(株)いいよねっとが発売する漢字表示が可能な日本語モデルのGARMIN製GPSにも対応しています。
 そのほか、CASIO製の腕時計型GPS『SATELLITE NAVI』や、フランスMLR社製『SP24XC』、エンペックス社製『map21』などとデータ交換が可能です。
 対応しているGPSについては表2−2−1をご覧ください。この他でもNMEA出力のあるGPSであれば、現在位置を示すだけ機能であるリアルタイムナビゲーションは利用可能ですが、常時GPSとパソコンを接続しておく必要があります。GPSだけでナビゲーションや、軌跡の記録などを行いたい場合は、ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送が可能な機種を選ぶのがベストです。

表2−2−1 対応GPS一覧(2002/09現在, 2006加筆)
対応製品 対応内容
GARMIN社製
GPS12, GPS12XL, GPS12CX,
GPS II, GPS II plus, GPS III,
GPS III plus, GPS V
GPS76, GPSMAP76, GPSMAP76s, GPSMAP76C, GPSMAP76CS
eTrex, Venture, Legend, Vista,
Camo, Summit, eMap, Geko201, Geko301, Foretrex, Forerunner,
Edge205/305
GPSMAP60CS, eTrex Legend C, eTrex Vista C
eTrex Vista Cxなど
・ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送機能
・リアルタイムナビゲーション機能
GARMIN社製日本版(いいよねっと発売)
eTrex, Venture, Legend, Vista, Geko201, GPSMAP60CS,
GPSV, GPS76
Vista C, Legend C など
・ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送機能
・リアルタイムナビゲーション機能
SUUNTO製
X9
・ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送機能
SUUNTO プラグインをインストールしてください。
CASIO製
SATELLITE NAVI(製造中止)
・ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送機能
MLR製
SP24XC
・ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送機能
・リアルタイムナビゲーション機能
Magellan製
Meridianシリーズ
・ウェイポイント、ルート、トラックデータの転送機能
・リアルタイムナビゲーション機能
エンペックス製
map21, ポケナビミニ, ポケナビマウントミニ
・ウェイポイント、トラックデータの転送機能(map21のルートは転送不可)
各社製
NMEA出力に対応したGPS
・リアルタイムナビゲーション機能
※対応機種名がないものや、不明な場合でも、カシミール3Dはフリーソフトですから、ダウンロードして実際に使ってみれば動くかどうかわかります。そのために『カシミール3DGPS応用編』を買う必要はありません。

■GARMIN社製

 現在市販されているGARMIN製のハンディタイプのGPS受信機にはいくつかのモデルがありますが、GPSの基本的な性能差はありません。受信感度はアンテナ形状の違いなどで、多少の違いはありますが、使い勝手に影響することはないです。したがってモデルの違いは機能の差と形状、地図を表示できるかの違いになります。
 主力はeTrexシリーズですが、ボタン配置が片手で操作するように作られており、両手を使うとかえって操作しにくくなります。しかし、小さくて軽いので山歩きなどにはよいでしょう。また、電池の持ちなどを考えると、必ずしも高級機種が良いとも言えない点も注意です。

GARMIN社 http://www.garmin.com/
(株)いいよねっと http://www.iiyo.net/


Copyright(c) Garmin Corp.
・Geko201(日本語モデルあり)
 GPSの基本機能を重視して不要な機能を削ったベーシックモデルです。
 ルートナビゲーションや軌跡の記録、パソコンとの接続まで一通りのことができます。ただし地図を格納することはできません。しかし、GPSの受信性能は上位機種に比べて遜色ありませんし、とにかく小さいです。
 目的がはっきりしていて、割り切って使いたい人にはよいモデルです。


Copyright(c) Garmin Corp.
・Geko301
 Geko201の小ささをそのままに、電子コンパス機能と、気圧高度計機能を搭載したバージョンです。
 電子コンパスをOFFでアラームにするとGeko201よりも電池の持ちが良いのがミソ。
 予算に余裕がアル方、より正確な高度記録が必要な方におすすめ。


Copyright(c) Garmin Corp.
・Foretrex201/101
 腕時計型のGPSです。
 腕時計よりも大きいので、上着の上から巻き付けるスタイルが似合います。
 スペックはGeko201と同等。充電式ですが、電池式の Foretrex101 もありますので、使用スタイルに合わせて選べます。


Copyright(c) Garmin Corp.
・Forerunner301/201/101
 腕時計型のGPSです。
 こちらはランナーモード専用で、ランナーのための機能が付いています。
 記録管理の専用ソフトもあり、毎日の練習に重宝。
 トラックログは取れますが、内部処理で間引きされますので、純粋にトラックログを記録したい人に身は向きません.
 充電式の 201 と電池式の 101 があります。また心拍計のついた301もあります。カシミールでは心拍データの取得にも対応しています。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPSMAP 60C/60CS(日本語モデルあり)
 カラー液晶を搭載した地図表示可能なモデルです。
 CSの方は電子コンパスと気圧高度計を搭載しています。
カラーの視認性の良さは想像以上です。


Copyright(c) Garmin Corp.
・eTrex(英語モデルのみ)
 GPSの基本機能を重視して不要な機能を削ったベーシックモデルです。
 ルートナビゲーションや軌跡の記録、パソコンとの接続まで一通りのことができます。ただし、軌跡の記録方法は自動モードのみですので、移動時間や距離に合わせて細かく設定することはできません。しかし、GPSの受信性能は上位機種に比べて遜色ありませんし、単3電池2本で22時間使える点や、安価であることなどは魅力です。
 目的がはっきりしていて、割り切って使いたい人にはよいモデルです。


Copyright(c) Garmin Corp.
・eTrex Summit(英語モデルのみ)
 eTrexの機能をベースに電子コンパスと気圧高度計を内蔵したモデルです。
 GPSのみでも方位を知ることはできますが、常にある程度の速度で移動している必要があります。このモデルでは電子コンパスが内蔵されているので、静止していても方位を表示することができます。また、GPSでは緯度経度に比べて標高の測定精度は悪くなりますが、内蔵の気圧高度計と併用することで精度を上げることが可能です。もちろん通常の気圧計としても使えます。
 なお、軌跡の記録機能はeTrexと同じ自動モードのみです。


Copyright(c) Garmin Corp.
・eTrex Venture(日本語モデルあり)
 液晶画面がeTrexに比べて高解像度になっています。そのかわりに線や文字は細く小さくなっていますの見にくいと感じる場合もあります。また、パソコンのようなクリックスティックが搭載されて、軌跡の画面などでスクロールすることができのは便利です。地図は表示できませんがPOIと呼ばれる地点データベースを純正のCD−ROMなどからインストールして使うことができます。
 なお、軌跡の記録方法なども時間や距離に応じて細かく設定が可能です。
 日本語モデルは軌跡の記録点数が4999ポイントに増強されています。


Copyright(c) Garmin Corp.
・eTrex Legend(日本語モデルあり・カラーモデルあり)
 eTrex Ventureの機能に地図の表示機能を付加したものです。
 地図はあらかじめ基本的な地図が内蔵されています。さらに、MapSource(マップソース)と呼ばれるGARMIN社純正のCD-ROMを購入するとさまざまなタイプの地図を追加インストール可能です。ただし、英語モデルのものでは日本付近はおおざっぱな地図しか供給されていませんので、注意が必要です。日本で使う場合には漢字表示が可能な日本語モデルと、日本版のマップソースを選ぶのがベターでしょう。


Copyright(c) Garmin Corp.
・eTrex Vista(日本語モデルあり・カラーモデルあり)
 eTrex Legendの機能に電子コンパスと気圧高度計を付加したモデルです。
 電子コンパスや気圧高度計の機能はeTrex Summitとのものと同じです。
 ともかく機能が多いものが欲しい人には最適です。ただし、機能の多さにともなって電池の持ちも悪くなっています。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPS 76 / GPSMAP 76 / GPSMAP 76s / GPSMAP 76C / GPSMAP 76CS(日本語モデルあり)
 操作ボタンを前面に配置し手袋などをしていても操作可能にしているほか、防水機能も装備されています。ただしeTrex系よりもサイズが大きいので注意が必要です。
 機能的にはGPS 76がeTrex Ventureに相当し地図は表示できません。GPSMAP 76は地図表示機能が追加され、GPSMAP 76sはさらに電子コンパスと気圧高度計が付加されています。
 eTrexシリーズには装備されていない外部アンテナ端子も付いています。
 なお、カラー液晶を搭載した 76C, 76CS もラインナップされています。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPS12 / GPS12XL / GPS12MAP(英語モデルのみ)
 eTrexが出るまではGARMIN製受信機の主力ラインナップでした。
 前面のボタン配置やシンプルな操作性、筐体の取り回しのやすさなどから愛用者が多い機種でもあります。
 GPS12は基本機能のみを搭載した廉価なモデルで、GPS12XLは外部アンテナ端子やビープ音などが付加されています。GPS12MAPは地図表示が可能です。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPS72(英語モデルのみ)
 GPS12の後継機種として投入されたモデル。
 機能的にはGPS 12あるいはeTrexなどと同じレベルのものが搭載されるようです。外観はGPS76系に酷似しています。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPS II plus(英語モデルのみ)
 独特の三角断面の筐体と、折り畳み式のアンテナ(取り外し可)を持ったGPSで、とくに車のダッシュボードに置くとぴったりします。表示画面も縦表示と横表示を切り替えられますので、持ち方の自由度も高いです。ただし、アンテナが飛び出ていますので、ザックなどに入れると物に引っかかったりすることがあります。
 地図は表示できませんが、軌跡画面のスクロールは可能です。軌跡記録も時間間隔で調整ができます。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPS III plus(英語モデルのみ)
 GPS II plus に地図の表示機能を付加し、液晶の解像度も高くなっています。
 電源は単3乾電池4本です。


Copyright(c) Garmin Corp.
・GPS V
 ハンドヘルドタイプGPSの最高機種という位置づけで、地図の表示からカーナビのような自動ルートガイド機能まで装備しています。ルートガイドを行うためには専用のマップソースCD-ROMから地図をインストールする必要があります。


Copyright(c) Garmin Corp.
・eMap(英語モデルのみ)
 他の機種とは一線を分ける独特なデザインのモデルです。
 ボタン配置はちょうど片手で持って、親指で操作するのにちょうどよい配置になっており、無理な力が入らないため使い勝手がよいです。液晶画面も大きく、地図の表示も可能です。軌跡の記録方法は距離間隔で設定可能です。

■GARMIN社製GPSの比較表

表2−2−2 GARMIN社製GPSの機能比較表
機    種軌跡点数軌跡記録方法*1)地図表示電  源電池寿命防水重さ外部アンテナ
Geko20110000設定可なし単4形2本12時間あり75gなし
Geko30110000設定可なし単4形2本9時間あり75gなし
Foretrex20110000設定可なし充電式15時間あり78gなし
Foretrex10110000設定可なし単4形2本15時間あり74gなし
Forerunner201自動自動なし充電式15時間あり78gなし
Forerunner101自動自動なし単4形2本15時間あり74gなし
Forerunner301自動自動なし充電式14時間あり78gなし
GPSMAP 60C10000不明あり単3形2本30時間あり150gあり
GPSMAP 60CS10000不明あり単3形2本20時間あり150gあり
eTrex1536自動なし単3形2本22時間あり150gなし
eTrex Summit3000自動なし単3形2本13時間あり150gなし
eTrex Venture2048設定可なし*2)単3形2本20時間あり150gなし
Venture 日本版4999設定可なし*2)単3形2本20時間あり150gなし
eTrex Legend10000設定可あり単3形2本18時間あり150gなし
eTrex Vista10000設定可あり単3形2本12時間あり150gなし
GPS 762048設定可なし単3形2本16時間あり218gあり
GPSMAP 7610000設定可あり単3形2本16時間あり218gあり
GPSMAP 76s10000設定可あり単3形2本10時間あり218gあり
GPSMAP 76C10000設定可あり単3形2本30時間あり218gあり
GPSMAP 76CS10000設定可あり単3形2本20時間あり218gあり
GPS 121024設定可なし単3形4本24時間あり269gなし
GPS 12XL1900設定可なし単3形4本36時間あり269gあり
GPSMAP 121024設定可あり単3形4本24時間あり269gあり
GPS 72不明自動なし*2)単3形2本16時間あり225g
GPS II plus1024設定可なし単3形4本24時間あり255gあり
GPS III plus1900設定可あり単3形4本36時間あり255gあり
GPS V3000設定可あり単3形4本25時間あり255gあり
eMap2000設定可あり単3形2本12時間なし190gあり
*1)軌跡の記録点数と記録方法の詳細はPXXXの表を参照。
*2)POI(Points of Interest)はインストール可能。

[GPSショップ(50音順)]
 著者が把握しているネット通販対応のGPSショップです。

■アイ・ディー・エー (IDA)
 GARMIN製ハンディGPSを中心に取り扱っています。GARMIN社代理店ということでGARMIN製品は充実しており、英語モデルでも日本語マニュアルを添付してくれます。掲示板でのユーザサポートなどもあります。ネット通販対応。
 http://www.ida-japan.co.jp/

■いいよねっと
 GARMIN製ハンディGPSを中心に取り扱っています。GARMIN製GPSの日本語モデルの発売元です。Larryさんのシェアコネクタ(PXXX参照)を使ったケーブルも販売しています。GARMIN社代理店。ネット通販対応。
 http://www.iiyo.net/

■システムプロデューサアソシエイツ (SPA)
 一般向けの各社ハンディGPSだけでなく、プロ向けのGPS受信機まで、各種GPSを取り扱っています。GPS関連アクセサリやソフト、GPSを応用した製品などの品揃えも充実しています。ネット通販対応。
 http://www.spa-japan.co.jp/

■ライトスタッフ
 GARMIN製ハンディGPSを中心に、軽測量用のDGPSや、GPS連動カメラ、特殊用途のシステム製作などを扱っています。GARMIN製GPSと各種PDA機器などを接続する特殊ケーブルも自社生産しています。ネット通販対応。
 http://www.soaring.co.jp/

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続きは、『カシミール3D GPS応用編』をご覧下さい。